エジプト旅行の勧め-25〜旅行報告4

古代エジプトの古都ルクソール。観光すべき場所はナイル川をはさんで東岸と西岸にあります。なんと!「ルクソール橋」なるものがあり、そこを車で走って行き来するようになっていました。1997年に完成したそうで、ホルス神が入り口に立っています。そんな橋建設してたなんて、ぜんぜん知らなかった!
「橋ができて、観光バスから乗り降りする時間が節約され、警備もしやすくなり、よかった」と現地ガイドは言っていた。それは確かに一理あり。それまでは船(現代はフェリー)が唯一の移動手段だったから。フェリー乗り場が混雑して観光予定時間が狂うこともあったそうだし。
でもさー。古代エジプト世界では、ナイル川の西岸は”黄泉の国”なのです。「生ける所」東岸からナイル川を渡ることによって「死せる所」西岸に行くんです。現代エジプトでも、一ポンドのチケットを買って、5分ほどフェリーに乗って、ナイル川の風景を見ながら西岸に着く、というのが、「儀式」になっていました。それが無くなったなんて。なんて味気ない。
エジプト旅行の勧め-1」で書いた通りです。これからエジプトへ行かれる方、ルクソールで自由時間があったら、ぜひフェリーに乗る体験をしてください。往復するだけでも楽しいです。黄泉の国へ行っても、ちゃんと戻ってこれますよ。