トスルトイ「戦争と平和」?

ロシア文豪トルストイの小説「戦争と平和」は誤訳である、との説の存在を知りました。ロシア語の原題は「Война и мир バイナ イ ミール」。
英語でも「War and Peace」で通ってるし、たしかトルコでも同意義の題がつけられています。
しかーし、мирは、平和(旧字миръ)と世俗世界(旧字міръ)という意味の単語でもあります。というわけで「戦争と社会 War and Society」が正しい本題となる、とのことなんです。その説を話しておられた人は、「あの小説には、平和のことなんて書いてないでしょ。あのミールは”シャバ”のことだよ。」っておっしゃってました。「現代ロシア人でも多くの人が間違って”平和”だと思っているが、大学でた(ような知識)人はちゃんと”世界””社会”だと知っている。」
びっくりさせられる話でした。あんだけ有名な小説タイトルなのに、もしかして間違い?でもWeb検索して、あるページを見たら、「トルストイ自身がフランス語に訳す際"La guerre et la paix" (War and Peace)としている」との記事もあり、この論争が尽きないことがうかがえました。
調べてみる価値ある話です。ミールといえば、日本人にはソ連の宇宙ステーション名としてなじみ深い単語です。